ヨガコラム

2023.03.22

【ヨガの本質、呼吸に集中するだけで手に入る大きなメリット(効果)】

ヨガで一番大切なのは呼吸法です

ヨガを始めて1年以内の人を対象にしたアンケートを大手ヨガ雑誌の「ヨガジャーナル」の調査によると、ヨガを始めて1年以内の人で最も行われていたヨガの順は、
1位ホットヨガ、2位パワーヨガ(ハタヨガやアシュタンガヨガを含む)という順でした

 

さらにその後の調査では、驚くことにこれらのヨガをしていた人たちの多くがその後ヨガを止めてしまっているという事実が浮かび上がってきました

その理由で多い回答が、「ヨガでなくても運動効果上げられるものが他にもたくさんあるから」という理由や、「わざわざヨガでなくても良いから」という回答意見が多く寄せられたそうです。なぜ折角ヨガを自ら選んで始めたのに、止めてしまったのでしょうか?

 

今回は、ヨガが体や心(精神)にも良いという話はよく聞きますが、何を、どうすれば、本来のヨガを行えるのか、という事をお伝えして行こうと思います

さきほどの事例にもあるようにポーズや動き主体のヨガもそれなりの効果や効能はあるものです

しかし、止めてしまった人のほとんどが残念ながら本来のヨガと出会わずにヨガから去ってしまっているのです

 

私が思うに、ヨガは決してアーサナと呼ばれるポーズをひたすら繰り返し行うだけのものではありませんし、
インド式哲学のヨーガ・スートラやバガヴァット・ギーターは只のインドヒンドゥー教の教典なので非信者が行う必要はありません

 

本来のヨガは「心技体」を調えていけるうえ、最終的には自己実現も適え、それすらも超えた領域に行ける最高のツールがヨガなのです

そのツールの主役こそ“呼吸法”なのです。ヨガの呼吸法はこれまで独自に発展してきた経緯があります。私の経験を基に解説していきたいと思います

 

目次[contents]
①そもそもヨガって何ですか?本来のヨガの三密 とは
②ヨガの本質、呼吸法に注力しているヨガですか?
③何を軸に行っているのかで、こうも違う結果とは
④率直にヨガの呼吸法って何?
⑤呼吸を基盤としたヨガと、そうではないヨガの違い(呼吸法を重視していないヨガの特徴)

 

①そもそもヨガって何ですか?
そもそも、ヨガとは一体何なのでしょうか?
という素朴な疑問をお持ちの方もいるでしょう

私がプロアスリートだった経緯もあり、体を動かす種類のヨガを元々行っていたのですが、実際にヨガの起源や歴史を調べたり、勉強したり、思いかけず海外で貴重な経験したりし出してからヨガの本当のことを知り始めた経緯があります

 

もともと世界には、一種類のヨガだけが存在していました。誤解がない様に言いますと、人間がまだ文明や文化を持たない頃、地球上で同時多発にある目的のために、ヨガは始まり、広まっていきました。それに伴い人間の意識覚醒(革命、拡張)が起き出しました。ヨガの叡智や知恵が私たちの先祖にあたる人たちにもたらされた瞬間です

 

もう少し詳しく書くと、昨今、様々なネーミングを語るヨガや、風変わりなアイテムや道具を使うタイプの種類のヨガなどが数多くあります

しかし、本来どのヨガもたった一つの同じ目的から発生しています。その同じ目的とは、「神(大いなる存在)」と繋がり、結び合い、その大いなる力や意思を享受するということです

 

この事を基準に言うと、現在、世間で主流のほとんどのヨガは、私てきに言えばそれらは最早ヨガではありませんし、ヨガ風のものという言い方が最も的を得ているのではないでしょうか(笑)

 

地球が古(いにしえ)の時代のもっと古い時に、ヨガの教えは地球に舞い降りてきました。火器も文字もない頃の人々は、天空からの未知の存在の脅威と畏敬で日々生きていたそうです。その大いなる存在の分身たちが「分け御霊」として降ろしてくれた知恵の一つがヨガの呼吸法です

 

ヨガの分野においても、呼吸法と瞑想法は、形がないうえ、その全貌を理解するために人類はこれまで膨大な時間を使い、研鑽に長きを費やしてきた歴史があります

 

【 本来のヨガの三密 】
《1》呼吸法(呼吸により、体の通りが良くなり、マインド、メンタルを潤滑にし、心を開いていけるのが呼吸法)心への働き掛けがこの三つの中で一番強い
《2》アーサナ(ヨガのポーズの部分)体への働き掛けがこの三つの中で一番強い
《3》瞑想法(上記二つ以上に魂に働き掛けしていくのが瞑想法)

上記の三つがバランスよく調和されたものがヨガの根本であり、本質です

今、巷で主流となっているヨガはどうでしょうか。40度近い高温の部屋で行うホットヨガはどうでしょうか?三つがバランスよく配合されていますか。参加したことがある人なら即答できるでしょう。ホットヨガはアーサナで適度に体を動かしていますが、高温・多湿の状況ではたとえヨガ講師であっても本来のヨガの呼吸を行うことは非常に困難なのです。そして、人工的に調整され過ぎた部屋やスタジオは、生物化学兵器のウィルスや雑菌のばい菌が繁殖しやすい環境ですし、電磁波の影響をもろに受けやすい上とても危険な環境です。また、高温・加湿過ぎる部屋は瞑想時に重要な緩やかでリラックスしている時に出る脳波になりずらいというデメリットがあります

 

《1》~《3》に挙げたヨガの三密がいかに大切かがお分かりいただけたかと思います。ヨガは「呼吸法」、「アーサナ」、「瞑想法」。この三つが調和を取れて初めてヨガと呼ぶことができるのです

 

②ヨガの本質、呼吸法に注力しているヨガですか?
現在の社会的な流れで見ていくと、ヨガのあれこれとして、「みんなが行っているから自分も行く」とか、「全般的にヨガを行っているところを探したい!」という考えになるのはわかります

確かに、ヨガスタジオの1回の料金も、安いところでは千円から高いところでは1万円台と大きな幅があり、色んなスタジオや教室を比較して、つい値段が低い所に手が伸びてしまいがちです

しかしながら、安いには安いなりの理由が必ずあります。一番の問題は安いヨガレッスンや教室は、無料のYouTube動画や無料のイベント以下という報告も受けていますし、知っています。また、ホットヨガや大手のスタジオの弊害として、一人一人に細やかな指導が出来ない(していない)という事実があり、その一番のデメリットは、人数が多く、時間の限りもある上、最大の問題は、それらのヨガインストラクターや講師が、きちんとしたメソッドや、指導者から正しい内容や方法を教授されておらず、三密の重要性や、それら単体での打ち出し方なども未熟なうえ理解していないという事があげられます

 

【三密や呼吸法を重視していないヨガスタジオや講師の特徴 】
■ レッスン時間中、呼吸法の練習時間(指導自体がない)がない
■ 講師自体が呼吸法を理解していない(もよう)呼吸法自体を指導出来ない
■ レッスン時間中、ひたすら延々とアーサナのみを行う
■ 瞑想自体が何かわかっていない。それにもかかわらず、やたらとマインドフルネスという語は話す
■ いつ行っても同じプログラムばかり(アーサナのみ)
■ 講師やスタジオ自体が呼吸法や瞑想法の重要性を理解していない
■インド式のヨガや技法、内容しか行われていない(本来ヨガは地球全部に伝わっている神聖で大らかなものです)

 

このような特徴があるスタジオや講師は、いざ参加しても「呼吸法をじっくり行ってくれない!」とか、「思っていた内容じゃ全然なかった!」という事態が多々あります。あなたの大事な時間とお金と情熱を懸けるのですから、三密「呼吸・アーサナ・瞑想」がバランスよく学べるところを探す方が賢明です。あなたが望むものを、かつじっくり集中して学べるヨガスタジオや講師は、そうそう居るものではありません

 

あなたが一体、何をどう求めるか?によってその選択肢の針は大きく向きを変えていきます。費用や時間を抑えるために安く近くのホットヨガやパワーヨガの所を選んでも、あなたの目的と万が一合っていなければ結局、呼吸や瞑想を深めるどころか何も得られるものがなくて、また別のスタジオや講師を探すことになり、結果としてお金も時間もかかってしまう、という事にもなりかねません

 

③呼吸法を軸に行っていくかで、こうも違う結果とは
実は、ヨガをしていく上で一番大事なポイントとなるのが、呼吸法を「誰から」どう学ぶかです

なぜなら、これによってあなたの今後の日常が大きく変わっていくからです

 

日本のヨガスタジオのレッスンでも、もちろん呼吸法を行っている講師やインストラクターはたくさんいます

 

突然ですが、ヨガの呼吸法は何のために行うと思いますか?

ほとんどの人が、「身体のため」、あるいは、「健康のため」、そう答えると思います
ところが、ヨガの呼吸にはもちろん身体や健康に良い点はありますが、一番の目的として“波動”の調整のために行うのです

波動を良くする(ヨガやスピリチュアル界では波動を上げるともよく言う)ことで体と心の繋がりが高まります。その状態を続けて行くことで心と体が精妙な状態となるのです

 

 

この“波動”という言葉ですが、人間は生きてるうちは何をどうこうしようと決して身体から離れることはできません

ならば、心と体と波動を調整し、あわよくば生きたまま輪廻転生して行こうとの思いを行動に変えた人達が古代より大勢いました。様々なあらゆる方法を試し、駆使し、より良い状態へと導いてくれるものの一つが呼吸法であると先達たちは気付いたのです

 

④率直にヨガの呼吸法って何?
現代は、様々なメディア=媒体(ヨガスタジオ、YouTube、Zoom、DVD等)が存在しています。ヨガを始める場合においても、何を、どこで、どう、始めるのかがますます重要な要素となっています。そして、ヨガの練習においても昔のように、“桃栗三年柿八年、柚子の大馬鹿十八年”的な修行のような感じは大幅に少なくなってきています

では、ヨガの呼吸法にはどの様な物があり、実際にどのような違いや効果があるのでしょうか。見ていきましょう

 

ヨガの呼吸法には、残念ながら短期間で一気に体得できる類のものは存在していません。日常的に地道な練習が大事なのです

ヨガを行う一人一人に違いがあるように、多種多様あるヨガの呼吸法も様々な用途や目的に応じ、たくさんの種類が存在しています

 

【主な呼吸法の種類 】
■ 片鼻呼吸:自律神経の調整に優れた呼吸法
■ ウージャイ呼吸法:身体を動かしながら行うことでカロリー消費が高まるフィジカル重視な呼吸法
🔴五常の呼吸法®:シリウス・クリヤヨガの完全オリジナルの究極の呼吸法(通称、クリヤヨガ呼吸法)呼吸法単体でも優れた効果があり、アーサナや瞑想時にも行えるオールラウンドな呼吸法であり、クリヤヨガの基盤となるもの
■ シターリ呼吸法:熱い季節や、気温、体調時、クールダウン出来る呼吸法(鼻から吐き、口で吸う)
■ 脳幹呼吸法(通称、カパラバティ呼吸法)呼吸によりお腹をドローイン状態(腹横筋に加圧)にすることで、その腹圧を脊柱に伝え、脳幹を鍛える呼吸法
■ ふいごの呼吸(通称、バストゥリカ呼吸法)お腹をミキシングするようにかなり強い呼吸状態で行う
■ ブラーマリー呼吸法(蜂の音の呼吸法、通称、ハニービー)見ざる聞かざる言わざる状態に目を閉じ、耳をふさぎ、口を閉じて、喉の奥で「ンー」と音を鳴らすスピリチュアル能力を高めるのに最適な呼吸法
■ チャクラ呼吸法
🔴内面呼吸®:シリウス・クリヤヨガの完全オリジナルの究極の呼吸法
🔴上鼻道呼吸®:シリウス・クリヤヨガの完全オリジナルの究極の呼吸法

 

ご覧の様にたくさんの種類の呼吸法があります。ご自身の環境や状況によって、一番自分に合った呼吸法を選び練習して行く人向けの通信講座とバリ島での合宿制の研修リトリートも開催していますので興味ある方は是非検討してみてください

 

ヨガの呼吸法をする際に注意すべき点

それは、ヨガスタジオや教室に習いに行く場合であっても、自宅で練習する場合であっても、一番気をつける事は、感情や気分に流されないという事です。ヨガの呼吸法を練習する中で最も大切なことは終始“リラックス”した気分の状態でいる事だからです

呼吸を通じ、心身がリラックスするためには誰でも事前に最低3分~5分間位のゆったりした状況と環境を作りましょう。呼吸法はゆったりとした状況下のもと行うことが最重要だからです。それさえクリア出来れば、心と体は呼吸法によってあなたがまだ感じたことがない未体験の素晴らしい状態(領域)へと導いてくれることでしょう

 

過去に私が開催していた瞑想体験会では、初めての人でもすぐに出来るように呼吸法の練習をした後に瞑想体験会を行っていました

もし呼吸法の説明や練習タイムがない状態で開始していたらどうなると思いますか?
ほとんどの人が私の声の誘導を聞きながら寝落ちしてしまうことでしょう。

呼吸の意識付けというワンクッションを人間は施すだけで、人間の体や脳は新たな神経経路を持つ事が出来る上、眠ってしまうことなく、声の誘導による呼吸の誘いにより、瞑想が深まって行くのです

私は以前訪れたスリランカでのクリヤヨガ合宿でひと月ほど籠った経験があります

その合宿場では一カ月の内、三分の一は呼吸法の練習タイムがありました

その時の師匠いわく、「呼吸を制するものはヨガを究める
呼吸を制することで人生が無限に広がっていく」そう教えてくれました

 

 

世界中で様々な呼吸法をヨガやスピリチュアル、先住民族のシャーマンやマスターらから学んできました

それから何十年も月日は経過していますが、日常において一番役に立っているのはヨガのポーズではなく、私の場合、「呼吸法」です
と断言する自信があります

 

その位、ヨガの呼吸法というのは普段に活用出来て、応用もできるものなのです

 

⑤呼吸を基盤としたヨガと、そうではないヨガの違い(呼吸法を重視していないヨガの特徴)
先述したように様々な呼吸法を世界中の指導者やシャーマンから体得してきた過去がありますが、そもそもなぜ、私が呼吸法や呼吸にこだわるのかをお話していきます
どうして私が呼吸を基盤としたヨガを伝えているのか、に繋がる話です

 

昔、タイプが全く違う二人の猛者が古代ローマに現れました

一人は、見るからに2メートル以上の背丈の屈強そうな筋肉の鎧を持つ大男。いわゆるハリウッド映画になりそうなグラディエーター(剣闘士、現代なら格闘家)

もう一人は、一見、華奢(きゃしゃ)に見える中肉中背の哲学者か仙人風の飄々(ひようひょう)として掴みどころがないタイプの男

あなたがもしこのどちらかと闘うとしたら、どっちを選びますか?

私は迷わず屈強な方を選びます
その答えは、白血球と筋骨隆々にヒントがあります
見た目は格好いいグラディエーターですが思わぬ落とし穴が潜んでいます

 

筋量が多く、バルクや目方も重いということは燃費が悪いということです
当時のローマは高い建物は皆無で始終、強い風が吹き渡ることで有名な都でした

 

風が吹き荒れるという事は、埃や塵が多いという事です
ただでさえ、筋肉疲労での乳酸が多く、体内が四六時中忙しなく稼働し続けているわけです。小さな埃や塵であったとしても、その中には風邪の原因となる物や菌が混じっているかも知れません
ですので、見かけよりも持久力が劣る事はすぐ分かります。また、身長を含め、体格が大きければ大きいほど、一回の呼吸に対して吸排気する息の分量も膨大で、時間も相当要します。ようするに、“過ぎたるは猶及ばざるが如し”だといえるのです

 

一方、華奢(きゃしゃ)に見える仙人風の男はどうでしょうか
彼は腕力こそありそうには見えませんが、自然についての事や人体についての事を熟知していました

東南西北を基準とする方位・方角に対しての風や風向、自然の力に詳しいという事は様々な事に関しても熟考を重ねた努力からくる洞察力があるという事です。ですので、華奢に見える仙人風の男は決して臆病者でもなく、ありとあらゆる事物に対して常に冷静に判断出来る能力が高いのです
そのおかげで、彼はローマにおいても闘わずして最も勇敢な“詩人グラディエーター”という異名を与えられたほどでした

 

では実際に呼吸法を重視しているか、否かについてです

 

呼吸法を基盤とするヨガの特徴
〈特徴1〉どの様なクラスやレッスン、講座やイベントでも常に呼吸法に関してのレクチャーや誘導がある
〈特徴2〉どの様なシーンやシチュエーションにおいても、経験からの呼吸法についての深い考察と実践による導きがある
〈特徴3〉様々な人に対しても、深い洞察からの指導と提案がある

 

呼吸法を重視していないヨガの特徴
〈特徴1〉どの様なクラスやレッスン、講座やイベントでも呼吸法に関してのレクチャーや誘導は行っていない
〈特徴2〉どの様なシーンやシチュエーションにおいても、経験不足な上、呼吸法についての指導自体を行っていない
〈特徴3〉ポーズ主体の流れでヨガしているだけなので、様々な人に対して対応仕切れない

 

ヨガの王道は「呼吸法」の事であり、ヨガの基盤こそ「呼吸法」であると言えるのです
正しい呼吸法を学ぶには、あらゆる呼吸法の大義と実技を修めた指導者が最も相応しいと思います

 

今、ほとんどの日本のヨガシーンで行われている呼吸法は「ウージャイ呼吸法」と呼ばれるフィジカルに偏った呼吸法です

ヨガの極意は心身のリラックスから始まります

一般的なヨガスタジオで行われている「ウージャイ呼吸法」では表面の筋肉への働き掛け程度にしか呼吸の力は及びません

 

本質の呼吸法であれば、
脳や脳波、心臓、動脈・静脈、各神経郡や内部分泌物のホルモンや細胞レベルでのミトコンドリアや遺伝子、赤血球や白血球、染色体やマクロファージ、使われて排泄されるエクソソームへと・・・

リラックスで促された呼吸の力はあなたが想像する以上に、広範囲に良い影響をもたらしていくのです

 

この観点をどうか忘れずにヨガを始めてみてください
あなたが何をどう選ぶかはもちろん自由意志となりますが、
吟味する上での一つの物差しとして「呼吸法」への確かな裏付けがあるか。という点を見逃さない事が必要ですね!

 

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